
カワイイ子には習い事をさせよう
子供に何かを習わせるとき、多くの親御さんは「ピアノが弾けるように」「サッカーが上手くなるように」と、その技術の習得を一番の目的に据えます。
もちろん、技術が身につくことは素晴らしいことです。しかし、私はコーチングの視点から、習い事にはそれ以上に価値のある「隠された役割」があると考えています。
それは、習い事を「夢の叶え方(脳の使い方)」を学ぶための最高のシミュレーターにする、ということです。
1. 「上手くなるプロセス」という一生モノの教材
ピアノであれ、スポーツであれ、勉強であれ、上達の過程には必ず「壁」が現れます。
その壁を前にしたとき、子供たちが何を学ぶかが重要です。
単に技術的な解決策を教わるだけでなく、
「今の自分には無理だ」という思い込み(スコトーマ)をどう外すか。
「自分ならできる」という根拠のない自信(エフィカシー)をどう育てるか。
「やらされる練習」ではなく、どうやって「自発的な遊び(Want to)」に変えていくか。
このマインドの扱い方を習い事を通じて体得した子は、将来どんな分野に進んでも、自力で道を切り拓けるようになります。
2. 「資質の差」を言い訳にしない知性を育てる
「あの子は才能があるから」という言葉は、思考停止のサインです。
プロになる人、その道を極める人の共通点は、資質以上に「脳の使い方の精度」にあると私は考えています。
習い事を通じて、「どうすればもっと上手くなれるか?」と自分に問いかけ、仮説を立て、試行錯誤する。この「思考のアルゴリズム」を若いうちにインストールすることは、どんな英才教育よりも価値があります。
なぜなら、その「夢を形にする技術」こそが、将来の不確実な社会を生き抜くための最強の武器になるからです。
3. プロを目指さなくても「成功」である理由
たとえその習い事を途中で辞めることになっても、あるいはプロの道を選ばなかったとしても、決して「無駄」にはなりません。
なぜなら、そこで一度でも「現状を超えていくマインドの動かし方」を経験していれば、その資産は次の新しい挑戦へそのまま持ち越せるからです。
習い事は、特定の技術を極めるための場所であると同時に、「自分を信じ、自分を更新し続ける喜び」を知るための素晴らしい場所であり機会なのです。
4. 親ができる最高のサポート
親ができることは、技術の進歩を急かすことではありません。
子供が「どうすれば上手くなれるか」を自ら面白がれるような環境や時間を整え、その挑戦する原動力となる自己評価(エフィカシー)を100%肯定してあげることです。
「ピアノが弾ける子」を育てるのではなく、「ピアノを通じて、自分の可能性をどこまでも信じられる子」を育てる。
そんな視点で習い事と向き合ってみると、日々の練習風景は、子供の未来を創るワクワクした時間に変わっていくはずです。

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