あの日から、僕は「アトピー患者」になったんだ
私は以前、アトピー性皮膚炎に悩まされていました。 今はすっかり綺麗に治っていますが、振り返ってみると、この「悩み」の始まりは、ある明確な「言葉」からだったことに気づいたのです。
忘れもしない、小学校1年生の集団健診の日。 それまで自分の肌に対して何の違和感も持たず、自由に走り回っていた僕に、手渡された医師からの健診票。
そこに書かれていたのは「アトピー性皮膚炎」という文字。
小学生には意味は分かりませんでした。当時は親もあまりわかっていなかったようで、心配だからいろいろと体中の皮膚を確認され、肘の内側、膝の裏側、手首周りの掻き傷を見て『これのことやな!』と言われたのを覚えています。
その時に母親が、なんとなく残念そうな顔をしたのも今思い出しました。
その瞬間、僕の「右ポケット」には一つの重たい鍵が放り込まれました。 それは自分を自由にするための鍵ではなく、「自分は肌が弱い人間である」という牢獄に閉じ込めるための鍵でした。
コーチングの理論では、私たちが「真実だ」と受け入れた信じ込みの集まりを「ブリーフシステム」と呼びます。
医師という権威ある人物から発せられたその病名を、幼かった私は「絶対的な事実」として脳に受け入れさせてしまったのです。
「僕はアトピーなんだ」 「だから肌が荒れるのは当たり前なんだ」 「僕の肌は周りのみんなとは違う、弱い肌なんだ」
一度そのセルフイメージが脳のニューロンに刻まれると、無意識(創造的無意識)はそのイメージを維持しようと働き始めます。たとえ薬を塗って一時的に良くなっても、脳内の「肌が弱い自分」という設計図が変わっていないため、また元の状態へと引き戻されてしまうのです。
■ 牢獄の壁は、誰が作ったのか?
大人になって色々な方法を試しても、良くなったり戻ったりを繰り返していたのは、私が「外側の症状」ばかりを見ていたからかもしれません。 本当の壁は、皮膚の表面にあるのではなく、あの日以来、私が自分自身に言い聞かせ続けてきた「セルフイメージ」の中にあったのではないか。
今の私なら、確信を持って言えます。 私たちは、誰かが何気なく貼った「レッテル(ラベル)」によって、知らず知らずのうちに自分の可能性や健康さえも制限してしまっていることがあるのです。
「この記事は、私がコーチングを通じていかに視点(マインド)を変え、それが身体にどう影響したかというプロセスを記録したものです。治療法の提供ではなく、あくまで『マインドの使い方』の一例として、皆さんの何かのヒントになれば幸いです。」

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